サンクス:EleMariaさん
壁掘りを軽視している人はいないだろうか。実は私はちょっと前までそうだった。ブロックの壊し方なんて、大して変わらないと、そう思っていた。けれども最近、友人とスパボンの対戦をするようになって実感した。あの少ないマスのマップにおいては、少しでも効率のいい壊し方をしないとアイテムに歴然とした差が出てしまうのだ。
壁掘りの基本は、数手先まで壊すことをイメージし、その中でもっとも少ない手数で沢山のブロックを壊せる順序を考えながら動くこと。周りの敵に注意を向けるのは、それからでもいい。
当然のことながら、爆弾を十字路に置くのは基本中の基本である。
目前のブロック数に気を取られて、その後のブロック破壊の効率が落ちてしまったんじゃしょうがない。どんどん次を考えて、効率がいい置き方を見極めよう。基本は「真ん中に向かって掘り進む」だ。画面端に沿って掘り進んでしまうと、3つ同時に壊せる状況がなかなか現れてこないのは容易に想像できるだろう。
例えば、このような状況を想定してみよう。手持ちボムは1個しかない状態で、とではどちらが効率がいいだろう?答えはで、理由はブロックの破壊を順に追っていけばわかる。では最初に1個、次に2個、3個、3個と4手目までに合計9個破壊できるが、一方では8個しか破壊できない。
また、爆弾が1つしかなくてもとを交互に破壊していくことができる。これなら歩く距離が少なくなって速くブロックを掘れるんじゃないかと思いがちだが、実は意外にもそうではなく、少し歩いてでも一方を掘りつづけたほうが効率がいいものである。
ボムキック・パワーグローブ・ボムパンチのいずれかを持っていれば、普段よりも効率のいい掘り方ができる。まずはアイテムの特徴をおさらいしてみよう。ボムキックは体当たりで爆弾をずらし、パワーグローブは5マス、ボムパンチは3マスの爆弾の移動ができる。
まずは単純なボムパンチを使った効率的なやり方。の部分にご注目いただきたい。アイテムを使わずの位置に爆弾を設置するには、まず2マス壊してから星の位置に爆弾を置き、3マス壊すことになるが、ボムパンチを持っていた場合は、図の位置に爆弾を置きパンチすれば、いきなりに爆弾を送り込み、4つも破壊することができる。そのあとも3マス破壊でき非常に効率的だということがわかる。
次にボムキックの使い方。この図では、、の位置に爆弾を置こうとしていると想像して欲しい。その通りに設置するには、普通に移動して爆弾を設置するまで5マス分歩くことになるが、の右隣に爆弾を置き、に向かって蹴り込めば爆弾の設置が早くなる。そして爆弾の後を追って上の路地に入り、1,2の順で爆弾を置けばいい。
パワーグローブしか所持していない状態で、図のプレイヤーの位置からに向かって爆弾を投げても1マス分届かないことがよくある。そういう時は発想を転換して、画面の端のほうに爆弾を投げたら入らないかと考えてみよう。この図では横幅を縮めているが、右向きに投げればの位置に爆弾が入るようになっている。
火力が3以上あるときは、よりに置くほうが優れているといえる。
いっぺんに全部を設置するよりも、更に効果的な掘り方がある。爆発時間の時間差を利用したものだ。大まかに説明すると、3つ以上の爆弾を持っている時はまず2つ普通に設置したあと、わざと2つに誘爆しないように3つめを置き、最初の2つが爆発したら3つめに更に2つ繋げて掘る といった具合。こうする事で、短時間で爆発させる爆弾を2個増やすことができるわけだ。
画像を使って説明しよう。まずとに設置し、の位置で3つめを置く。2つとつなげていないのがおわかり頂けるだろう。
1と2の爆弾が爆発。
そして爆発が収まったらとに爆弾を設置。図の場合ではの爆弾で壊されたブロックからアイテムが出ると燃やしてしまうが、まあ上手くやれるだろう。
状況において、出現したアイテムをすぐ取るかどうかというのは重要な問題で、それはブロックを掘り進んでいく時にも同様だ。例えば図のように壊したとき、3つともからアイテムが出現したことにする。その時の優先順位はアイテム3つ取ってから一番奥に爆弾設置 ではなく、一番奥に爆弾を設置してから残りのアイテムを回収 が望ましい。「爆弾の爆発時間までは自由に動ける」ことを忘れてはいけない。
序盤においては、壊すと相手の領域と繋がってしまうブロックは原則として壊してはいけない。相手から簡単にアイテムが奪われてしまうだけでなく、序盤に開通させることの危険性も非常に高いからである。逆に相手の領域に同じ状況になるように爆弾を投げ込んでもいいが、初期投げとして咎められやすいので、やはり開通させないほうが無難といえる。
火力が3以上ある場合、の爆弾は置かなくても結果は同じ。余ったボムは次の掘りのためにどこかに撒いておこう。意外と無駄なボムを置いている人は多い。
この爆弾もいらない。ふたつの爆弾の橋渡しの役割をする爆弾が必要なのは、爆風が同じブロックにかかっている場合のみだ。そういう場合はつなげておかないと、最初の爆発でアイテムが出現しても次の爆発で消えてしまうからだ。
壁掘りの効率を考えることはとても重要なことだと思う。意外と気をつけるべきことが多いのも納得いただけたかと思う。アイテムさえ集まれば…と思っていた人、まだこのことを真剣に考えたことがなかった人は実践してみることをオススメする。自分なりの法則を見つけてみるのも面白いのでやってみて欲しい。
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